落第坊主の履歴書(656)
平成11年での”FMやつしろ”の最後の仕事は4月から9月一杯は、一日8時間の番組を 一人でこなすと言うことを。しかも月曜日から土曜日まで毎日と言うやりかたで実験してみた。 なにしろたった2年間の実験だけだからなんとも言えないが、しかし、狭い地域を相手の 放送だけに、多くの人との交流は出来た。テレビと異なり、直接顔を合わせるだけに親しみが 全く違う。時には聴取者の家で近所の人と一緒に大井戸端会議をしてご馳走のなったり、 どんな話題が飛び出してくるかわからない。 番組とは一斉かかわりあいのない付き合いで、しかも、こちらはそれなりにそこで出た 話は参考にさせてもらうわけだから無駄な時間を過ごしているわけではない。こうして 聴取者の輪は広がっていった。聴取率調査では出てこないが、今日は何人の人が聞いているな と言う事が肌でわかる。これを大切にしてきた。 しかし残念なことにスタッフから誤解を招き、この運動をやめざるを得なかった。 最後は、元に戻って、朝の3時間番組でその年の12月に引退した。