とにかくどんな事があろうと店を開いた以上なんとか運営せねばと思い
店の赤字を補うためにいろいろ働いた。アルバイトをするにもうまく時間が
取れないので、そうかと言って金になる仕事でなければ、と言う条件に当てはまる
仕事はそうそう見つかるものではない。探し当てたのが、なんと”運転代行”の
仕事だった。夕方7時頃から深夜3時まで働くという。夜は店のお客はほとんどないので
これだ!と言うことになり、飛び込んだ。
そこで働いている人のほとんどは当然金に困っている人ばかりだ。働けど働けど
あまりにも低賃金でアルバイトをしなければ生活が出来ないという人ばかり、
と言ってもい。こんなに困窮者が多いとは思わなかった。代行運転で一晩に
手にする金は少ない時で3000円、多い時でやっと7000円くらいになるかと言う
ところだが、とにかく深夜勤務になるので毎晩はきつい。それでもこれだけの金が
現金で手に入るので助かった。また、私にとっては世間をかいま見る良い機会だった。
平成12年から13年の4月くらいまでやったが、あまりにもきつい仕事で
このまま続けたら体を壊すと思いやめることにした。しかし店の方は思うようには
いかない。じれんまを抱えながらの運営が続いた。