あんなこと こんなこと(190)

 たまたま田んぼの取材で農家の方に「今晩はおいしい新米が食べられ
ますね?」と聞いたところ、「とんでもない、これからこれを感想
させて、それに一昼夜かかるし、我我は古米がまだあるので、それが
なくなるまでは新米は食べませんよ・・・」と言うではないか!
私も随分いいかげんな知識しか持っていないなとつくずく反省した。
掛け干しをしてやっと米として食べられる状態になるのであり、
コンバインで脱穀してすぐに食べられるわけがありませんよね!
それに古米をそのままに新米に手をつけないのも当たり前で
われわれ消費者のほうがはるかに贅沢で新米が出た聞くと
それを買うか、知り合いからもらうかして食べている。
お米を作る農家としては、その苦労を考えると簡単に古米を
そのままに新米に手を付けるわけにはいかないのは当然だ。
「私たちが新米に手をつけうのは来年(年を越すという意味)
でしょうね・・・」言われ、なるほどなと思った。