私は月に一回おいしい昼飯を食べる会とでも言うものをやっている。
一回は2100円、季節の料理を楽しむという会だが、集まるのはご婦人が
ほとんど、男性は私を含めて定年を過ぎた方3人のみ、世間では
サラリーマンは250円弁当が昼飯の基準になっているのだから当然だろう。
奥さんはたまにはこうした料理にてを出すが、サラリーマン亭主は
とてもではないがこんな昼飯には手が出ないと言うのが実情だ。
競馬、パチンコ、飲み代には使うが、昼飯に廻す金はないと言うところ。
しかし考えてみるとこれくらいの余裕があってもとも思うのだ。私が
あまり酒を飲まないのでそんなことを言うのかも知れないが、日本人に
生まれてこんなにすばらしい食べ物に恵まれたところはないと思う。
まして調理人の作る日本料理は味はもちろん、目でも楽しませてくれる。
月一回の会合は楽しみだ。食べながら世間話しをするだけだが、
なんとなく情報交換にもなっている。時間とお金の無駄と言われ
かねないが、それこそ今話題になっている税金の無駄使いの基準は
何かと言うのと同じことで、ここでは自分の生活の中で一ヶ月に
一回のこれくらいの支出は、たのしいひと時を過ごせたのを考えると
むしろ大切なひと時ではと思っている。