ラジオ村・村長の旅歴史日記(073)

 昭和46年に入るといとよいよ雑誌社などからの依頼が多くなっていった。
ほとんどがカメラも含めてに旅取材で、2月には岩手県・小岩井牧場の
”かまくら”も取材に出掛けた。まだ駆け出しのカメラマンにとっては
夜の冬景色は難しい被写体で、かなり苦労した。寒い中ではシャターが
降りず、手を、カメラを温めながらの取材、その上私はひつじの肉が苦手
だったので、ごまかし食べねばならず、取材どころではなかった。
 冬のシーズンここまで来るたのだからと仙台まで戻り、そこから山形
まで仙山線で行き、蔵王へ向かった。樹氷を撮影したかったのとスキーを
やりたかったからだ。さすがに雪が多く樹氷は見事だった。より高いところへ
登らねばと、蔵王のスキー場は高低差があるのでかなり高いところまでリフトが
登っているのでより樹氷のきれいな所を選ぶびそこからスキーで降りる
と言うコースをたどったのだが、蔵王日本海に面しているので雪に湿気が
多く、山の上のほうはそうでもなかったが、下に降りてくるといわゆる
”べた雪”で滑りが悪くなり足をとられるのにはびっくりした。しかし
二日間たっぷりとスキーを楽しみながらの取材旅行、フリーでないと
こした日程は組めず、その上,半分は取材費で出るので、かなり安いスキー
旅行を楽しむことができた。