ラジオ村・村長の旅歴史日記(074)
昭和46年2月のことだが、千葉県の房総・鴨川へ向かった。当時の千葉県は 房総半島にいち早く春が来るということをアピールしようと、国道沿いに 菜の花を植えてフラワー街道と称して道路の両側に何キロにもわたって菜の花を 咲かせていたのだ。これを取材するために出掛けたのだが、泊まった鴨川グランドホテル と言うホテルの一階のバーのカウンターバーのすばらしいこと! 海に向かって 前面ガラスになっていた、夜を砂浜に照明を当てているので、波内際がきれいに 見えるのだ。波の音こそ聞こえないが、その波を見ながらお酒が飲めるようになって いるではないか! 更に部屋の窓から朝日の登るのが見えるというのもすごい! それを計算して建てたということだが、誰が見ても感激する。これを真似て 山陰地方のホテルが海が見えるバーはもちろんだが、逆に夕陽を売りものにして 「部屋から夕陽が沈むのが鑑賞できます」と言うホテルを建てたという話を 聞いた。 ここの浜辺には童謡「月の沙漠」の作曲者?が出身ということで、浜辺を月の 沙漠に見立てて、ラクダの像を立ててあり、これをシルエットで撮ることに成功し 取材は見事にうまく進行した。