あんなこと こんなこと(195)

 東京を離れてローカルで暮らすように
なって30年、自然に囲まれたこんなに
すばらしい所はないと思っている。街に
住んでいる時代はそんな事はなかったが、
田舎町に住んでびっくりしたのは、朝
役場のスピカーから大きな音でチャイムが
鳴るのだ。御船町というところに住んでいた
時のことだ。なんと朝6時にそれが鳴る
のだ。初めての朝だったのでびっくりした。
役場に近い所にあった家だったのでその
音の大きいこと、考えてみるとそのあたりの
人の生活はその時間から始まるのだ。確かに
びっくりするようなものでなく、心地良い
音楽が流れるのだが、起こされた身では
驚く。
 ちなみに、今住んでいる山鹿市では
朝7時にそれが鳴る。都会ではあり得ない
ことだ。このスピーカー(役場と無線で
繋がっている装置)は主な所に設置されて
いるのだが、最近は高齢者の行方不明が
多いのか「見かけた方は山鹿警察署まで
ご連絡下さい・・・・」と言うお知らせが
頻繁に流れされている。
 これを聞くだけでその町の一旦がわかる
ような装置と言ってもよいだろう。