ラジオ村・村長の旅歴史日記(103)

 昭和49年から50年にかけてのアメリカ
西海岸の旅は初めての体験だけにびっくり
する事が多かった。
 ロスアンゼルスまでの列車縦断の旅は
何両連結されていたかわからないが、
とにかく途中にはトンネルが全くなかった
ような気がする。列車がくねくねと山肌を
登る時、最初は突然反対に列車が走るように
感じたので、どこかで乗り換えをしなければ
いけなかったのかっと思ったほどだった。
窓から見ていると前の車両が反対方向に
動いているのがわかる。相当長い車両らしい。
日本では考えられない光景だ。
  景色はさほど変化はないので退屈だが、
車内ではサンドウイッチ弁当を食べたような
気がする。食堂車はあったのだろうが
面倒だと思ったので車内案内の係りが
注文を取りに来るのでそれに頼んだ。
 一等車だったので椅子はリクライニングで
ほとんどフラット近くまで倒れるし、
おまけにふくらはぎの下にもそれを
支えるものが出てくるので非常に楽だった。
席と席との間はかなり取ってあるので
椅子をしかり倒しても後の人に迷惑を
かけるような事はないので飛行機よりも
楽だ。