ラジオ村・村長の旅歴史日記(138)

  昭和53年8月から9月にかけての中国東北部
(旧満州)の旅、最後は人民公社の働き具合を
見学したのだが、農作業の様子だが、仕事の
関係上近ずくことが出来ないので歯っきりは
わからなかったが、とにかく牧草をトラックに
積む作業だったが、動きがのろいこと、真剣に
やっているという感じではなかった。と言うのも
とにかく与えられた仕事をただするのみといった
ところで、だらだら作業に見えた。
  「日当はいくらですか?」など「不満は
ないですか?」を訪ねても答えはいつも
いっしょ、代表が出てきて「楽しいです」と
答えるのみ。説明も通りいっぺんで記事に
ならない答えが多かったのには閉口した。
真実を伝えたくともそれらしき話がかえって
こないのだ。他のフリー記者はどうやら記事に
なったらしいが、私の場合は後半からいやになり
取材をやめて旅を楽しんできた。
  それにしてもなかなか行けない旅だったので
それなりのもらいものはあったし、珍しい
写真も撮ることが出来た。