ラジオ村・村長の旅歴史日記(142)

  昭和54年のメキシコだが、ご存知の通り
メキシコは高地のため空気が薄く、その上
市内はデイーゼルエンジンの車が多いので
廃棄ガスがものすごく息苦しいといっても
過言ではない状態だった。
  そんなわけで金持ちは市内を避け、市内よりも
ちょっと高い土地に家を設けていた。今回の
旅行では知り合いがたまたまメキシコの民謡
とも言えるフオークロリコと言う音楽の専門家で
その人たちが集まって練習をするというので
彼らの家におじゃまする事にしたのだが
その家はメキシコ市内からちょと丘を上がった
ところだったが高級住宅地とでも言える簡素な
住宅地で、市内からわずか数分のところだが
これが同じメキシコか?と言えるほど静かで
廃棄ガスなど全く関係ない場所だったのには
びっくりした。この家から下の市内を見ると 
うっすらと廃棄ガスに覆われた市内がはっきり
わかる。
  それはともかくフオークロリコのグループは
たいしたもので、私たちにメキシコの代表的な
民謡を聞かせてくれ、おまけに快く録音を
OKしてもらいめずらしい音楽を録音することが
出来た。これは日本に帰ってから、富山の
ラジオ局で紹介したが大変喜ばれた。それぞれの
楽器を紹介してもらい、その音色のすばらしさに
ほれぼれしたものだ。