ラジオ村・村長の旅歴史日記(149)

  昭和54年のメキシコ取材旅行、アカプルコへ
向かう途中のクエルナバカと言う町は静かな
田舎町と言う感じで、石造りの塀に囲まれた
落ち着いた町だった。躍動的と言う印象がある
メキシコだが、ここは静かな雰囲気の落ち着いた
メキシコとは思えないほどのどかな町だった。
  メキシコからここへ向かうには峠を越えなば
ならないが、この峠の街道筋にはたくさんの
メキシコ名物”たすこ”(野菜や肉などを
トウモロコシの粉で包んでフライパンで焼く
クレープみたいな形をした食べ物)を売る
店が並んでおり、焼きたての”たすこ”を
冷たい飲み物と一緒に食べるとなんとも
言えない幸せ。その日は暑い日だったが、熱い
”たすこ”を屋台でほうばるのはおつな
ものだった。
  最後にメキシコ市内にある俗称”ドロボー市”を
覗いたが、なるほど、片方しかない靴とが、一個しか
ないイヤリングとか、まさにがらくた市、こんなのが
売れるのか?と思われるものが売られていた。
しかし中にはしゃれた帽子とか、たまたまここで
カーニバルの時にかぶる大きなメキシカン・ハットが
売れていたので、」それと、紙で出来た”ひまわり”を
おみやげで買ってきた。この”大きなひまわりは
にほんで買うと当時一個500〜600円はしたいたが
なんとメキシコでは一個日本円にして50円、
いまだに私の手元にあり、ついこの間まで
私がやっていたお店に飾ってあったものだ。