ラジオ村・村長の旅歴史日記(148)

  昭和55年3月の香港の取材旅行は香港
観光協会からの依頼によるもので、当時はまだ
イギリスの統治下で華やかなりし頃、西洋人の
姿の方が多かった。観光施設もどんどん改良され
いかにお客をひきつけるか大胆な施設の開設にも
力を入れていた時代だった。
  中国料理やも四川、北京、広東料理など豪華な
お店も多く、味もしっかりしていた。今回は特に
宣伝でもあるのでおいしい料理屋を数々紹介して
くれ、香港でなければ食られない味を堪能した。
ただもっともポピュラーなナイトクルーの船上での
料理はいただけなかった。夜景は百万ドルの夜景と
言われるだけに、それなりにすばらしかったが、
船のレストランの味はいまいちだったのが残念だった。
  当時は今のようにライトショーなどなかった時代
なので船から見る夜景はすばらしく、夜景を楽しむには
船しかなかっただけにこれは改良すべきだ、と、
観光協会に提言したほどだった。
  またこの頃は新しいホテルが次から次ぎと出来る
時代で、この時に泊まったホテルも新築のホテルで
昭和35年に行った時と比べると設備も規模も格段の
差があり、年々立派なホテルが開業しているようだった。