ラジオ村・村長の旅歴史日記(161)

  昭和56年に熊本RKK熊本放送局の前に
喫茶店”ボイス”を開店してからは、東京へ
帰るたびに、東京で二番目に古い喫茶店
銀座の”パウリスタ”のコーヒーと、神戸の
有名な喫茶店”にしむら”のコーヒーを
買ってくるようにした。
  ”パウリスタ”は銀座の旦那衆が時間が
出来ると集まって来るという店でブラジリ系の
濃いコーヒーだが、さすがにおいしい。
せめてコーヒーにもいろいろあり、銀座の
コーヒーを飲むのもよかろうと考えたからだ。
また、神戸の”にしむら”も街の主が集まって
くる店で、客の年齢層も高く、落ち着いた
雰囲気の店で、ここのコーヒーも独特の
味で、熊本でこんなコーヒーが飲めたら
いいだろうと思い、時間の許す限りこの二つの
店からコーヒーを仕入れてくるようにして
いた。
  普段はUCCのコーヒーを入れていたが
独特の入れ方で、同じUCCでもここでしか
出せない味にして出していた。その当時は
UCCのコ−ヒーといったらあまりおいしく
ないと言われていたが、我が店のUCCの
コーヒーは独特の味で勝負していたので、
コーヒー好きが集まってきていたので、そうした
人たちにいろんなコーヒーを飲ませようと
思い、こんな実験をやったいた。
  したがって私の荷物はいつもコーヒーの良い
香りがし、飛行機の中にその香がたたよっていた。