ラジオ村・村長の旅歴史日記(167)

  昭和57年4月から5月へかけてのエジプトへの
取材旅行は楽しかった。エジプト大学で学ぶ学生が
優秀なのにもびっくりしたし、エジプト博物館の
収蔵品のすごさも大変なものだった。
  街中の活気も日本では考えられないほどのもので
いかに日本はおとなしい国かがわかった。と言うか
行動力がないかがわかったような気がした。デモ一つ
にしても、学生運動のすごさを目のあたりにして、
かつての日本の学生デモがここで展開されていた。
 街中のタクシーはほとんどが相乗りで、上手に使い
こなされていたし、合理的だと思った。なんでもない
こうした社会現象に学ぶべきものが一杯あったように
思う。確かに貧しい生活が展開されているのだが、
人々の顔はにこやかで、豊かな顔がそこにあった。