ラジオ村・村長の旅歴史日記(180)

  昭和60年私は番組を通して個人の家にも
どんどん訪問をしていた。熊本の人の生活を
知る意味でも参考になるので積極的に
出掛けるため、「家に来て下さい・・・」
と言う投書を募集していた。
  そこに飛び込んできたのが、当時豊野村
(現宇城市)と言われていたと頃に住んで
いた中嶋さんというお宅から、お婿さんを
もらって結婚するので来てください、と言う
ハガキが来たので9月28日、たまたま
土曜日で放送なお休みに日だったので訪問
することにした。
  中嶋さんのお宅は農家で、かんきつ類を
作っていたが、お婿さんはトラックの運転手
さんだった方とか、トラック運転をやめて
農家に入るというのだ。お婿さんをもらう
わけだから、当然のことながら中嶋さんは
女性だが名前が変わらない、結構農家で
お婿さんを迎える人は多いようだ。
  新婚旅行もなく次ぎの日からブドウ畑で
ブドウちぎりが始まるというではないか!
農家の生活というのはこう言うことかと
その実態を知った次第だ。こうして少し

ずつだが熊本の人々の生活を知る機会を
多くしてゆき番組に生かしていった。