あんなこと こんなこと(320)
今回のトルコ旅行だが、カッパドキアに 有名なトルコ絨緞の工場があったのだ。 絨緞と言えば我我はぺルシャと思うが どっこいトルコの絨緞はペルシャに劣らず すばらしい絨緞を創っている。むしろトルコの 方がたくさん創っているそうだ。 勿論機械織りではなく手織りだが、織り方が 独特のもので、糸が切れないように丈夫に 織れるようになっていた。 大きさに関係なくより緻密な織りかたになると 一枚3年くらいかかって織りあげるとか・・・ またここでは染めることをせず、生のままの素材 を生かしての織物もある。 一つとして同じものはなく、ご覧のように一人の 織り子さんが丹念に織りあげている。一歩外に 出るとご覧のような光景が延々と続く。 現在はこうした洞窟の家に新しく住む事は出来ないし また改造する事も出来ない、世界遺産になっているので 元から住んでいる人は使っている人もいる らしいが、とにかくめずらしい光景だ。 ほとんどが住むと言うより、倉庫として 使っているようだ。 町」全体がこうした景色に包まれている。 右端にモスクの塔が見える。どんな小さな 町にもモスクは必ずある。一日5回の 礼拝が行なわれており、塔のスピーカー から礼拝の祈りが聞かえてくる。 と言うのも必ずしもモスクに行かなくとも 家にいてこの礼拝を聞いて聖地の方向を 向いてお祈りをすればいいので、礼拝の 音はその合図にもなっているのだ。