ラジオ村・村長の旅歴史日記(225)

  東京から熊本に住むようになって農業の
問題に関心を持つようになっていった。
勿論富山県にいた時からテレビで農業の
問題を取り上げていたので、それなりに
関心はあったが、身近に関心を持つように
なったと言うことだ。 
  近くに農家があるのになんでスーパー
マーケットへ行って野菜などを買わねば
ならないのか? 隣の農家から気安く買う
ことは出来ないのか?そんな素朴な疑問が
湧いたのだ。熊本に来た当時はまだ自由米は
許されていなかったので、どうしたら都会人は
隣りの農家から米を買うことが出来るかを
真剣に考えていた時に、水上村の米を
藤木米店がいっきに扱うと言うのも一つの
方法だなと思い関心を寄せたのだ。
  食べてみるとおいしい米で、当時としては
少々割高だったがそれでも美味しいとなれば
買いたくなるし、農薬をほとんだ使って
いないと言う事でも関心を持った。
  こうした運動は当時の矢部町・御岳農協も
同じ考えで自由米を販売していたので親しく
なった。それぞれの農家の人たちと交流を
重ね農業のあらゆる問題を討議するために
水上村、矢部町の農協の人たちとの交流は
深まっていった。