あんなこと こんなこと(365)
熊本県は八代市郊外の日奈久温泉に行ってきた。 開湯600年に歴史がある温泉だけに、かつて 賑やかな時代に栄えた町並みが今も点在している。 ここの特徴は”なまこ壁”と云われるもので 今も古い家にはそれが残されている。これは その一つ、村津家の外の壁・・・ 丈夫なものだけにその姿を今も保っており、 また村津家はここに代々住んでいるようだ。 旧道沿いの店も何軒かはその姿をとどめて おり、落ち着いた待ち並みを形成している。 庶民の生活にかかせない品々の店が残って いるのだ。味噌、醤油の店は当然として 洋服やさん、陶器やさんなど、奥の三角 屋根の家がその陶器やさんだ。当時としては モダンな建物だったのだろう。 この町には昔のダルマポストが似合うので それを撤去してない。今も健在だ。 庶民の生活で切っても切れないものに テレビがある。庶民の娯楽の最大のものと してのテレビ、そのアンテナがところ狭しと 林立している。地方都市でよく見かける 光景だ。 それにしても温泉街と言えば色っぽさが 漂うが、この店の名前は”八代美人”だと、 しゃれた名前にしたものだ。今もこの名前で (昔の名前で)出ていますと、歌が流れて きそうな店でした。