ラジオ村・村長の気まぐれ日記

  今日の西日本新聞のコラム、ドイツの滞在して
いる詩人の四元康裕氏の「世界のまなざし」で
ご自身のドイツでの床屋の体験を語っておられたが
私自身も今から30年近く前の話だが、フランスは
パリでの床屋の体験を思い出した。
  夏の暑い盛りで髪が伸びていたのと、ちょっと
時間が空いたので、また、パリの北駅のまん前の
床屋が空いていたので飛び込んだのだ。
  と云ってもフランス語は出来ないし、ジェスチャーで
「カットだけお願いします」と席に座ると、初めは
ぎこちない手で櫛と鋏でチョキチョキとっやって
いたのだが、なんか髪がはさまれて少し痛かったので
頭をむずむずさせていたら、途中から電気バリカンに
変えてどうやら出来上がったが、自分の頭を見て
驚いた。新聞の四元氏の方場を借りると「出来上がりは
無残な頭、西洋人が見よう見まねで鋏を入れた盆栽の
態・・・」そのものずばりだ。当時は「この!  下手くそ」
と思ったが、確かに西洋人と日本人では髪の毛の硬さが
異なり、馴れない理髪師にとっては切りにくいのだ。
ふわふわとした西洋人の髪の毛とは全く違うので
その要領で切られると鋏に髪の毛がひっかかって
痛いこと!  それ以来外国で床屋に行く時は気を付ける
ようにしている。