あんなこと こんなこと(11−13)
40〜50年ぶりの東京築地魚市場、 その頃とは全く変わっていた。 当時の築地魚市場は 早朝のセリが終わると 市場の周りにある寿司やへ 朝ご飯を食べに飛び込んだものだ。 朝7時くらいだろうか・・・ そんな朝早くから寿司? と思うだろうが これが、どうしてどうして・・・・ 高級割烹料理屋へ行く 最高級のトロを切り取った 端っこのトロが 寿司になって出てくる。 勿論端っこだから、 きれいにスライスされたトロではない。 しかし味は天下逸品・・・・ まるで富士山を乗せたような そんなトロ寿司が出てくる。 しかも安いのだ。 元気のいい仲買人は酒を少々 そんなことが許される時代だった。 これが今の築地の寿司屋だ。 ウイークデーの正午頃・・ ほとんどが観光客だ。 しかも隠れ家と称していた。 当時は堂々とした店構えで、 親父の声が賑やかだった。 今は静かに寿司を握っている。 値段は海鮮丼で1200円 吸い物は付いているが これが現在の相場・・・・ おいしかったけど・・・・ なんかすっきりはしない。 ほとんどの観光客は これに満足して 食べて帰って行く。 どこで調べたか、 市場の中のある一軒の寿司やに 外国人を初めとして 多くの若者が列を作って待っていた。 多分インターネットで 調べて出掛けたきたのだろう。 同じ海鮮丼が、この店では500円 しかし時間がない観光客は 列で待つわけにはいかない。 今度行く時はこの店で食べるぞ!!!