あんなこと こんなこと(11−99)


  昨日の新聞で作家の村上春樹さんがスペインの
   カタルーニャ国際賞を受賞したと言うニュースを
    知りうれしくなった。
     この賞は1989年に制定されたもので
      人文科学分野で功績のある人に贈られるもので
   村上さんの作品がこの国で翻訳され多くの人に
    親しまれ、理解されていた事による受賞で
     その授賞式で村上さんがお礼もこめて
      演説をした内容(熊日新聞は全文を紹介していた)が
       紹介されていたが感銘した。

    


   丁度、福島原発の事故の後だったこともあって
    それに触れながら
     「原爆を投下された日本にとって福島の事故は
        ”2度目の大きな核の被害”であり
         ”自らの手で過ちを犯した”」と
     反省の念を述べるとともに
      「国策に基ずき電力会社が原発を推進した結果
        地震国の日本が世界第三の原発大国に
         なった」と指摘
      「原発に疑問を持つ人々は”非現実的な夢想家”
        として退けられた」と批判
     「持てる叡智を結集し原発に代わるエネルギー開発を
       国家レベルで追求すべきだった」とし
     「”効率”や”便宜”と云う名前を持つ災厄の
       犬たちに追いつかせてはならない。力強い
       足取りで前に進んでいく”非現実的な夢想家”で
       なくてはならい」と締めくくていたが、まさに
       その通りと思う。

            

   私も今日までマスコミの仕事をする一人として
    ”当たり前って本当ですか?”と常に
      疑問を持って生きようと訴えてきたが
       ことばが多く誤解を招くことが多々あったが
        まさに”非現実的な夢想家”として
         自信を持って社会と対峙して行こうと思う。