あんなこと こんなこと(11−209)
最近こんな光景を見かけなくなりました。 昔、消防署には必ずあって見張り番が交代で このやぐらに登り、火事をみつけると その煙の色を見て、油が燃えているのか 木が燃えているのかなど、火事の 原因を予想して消防車が出動したものです。 風の強い日、寒い冬は大変な仕事で 部落の火事では、ここにある鐘が 早いテンポで鳴れば火事は近い 遅いテンポならかなり離れていると 言う具合に火事の様子を住民に 伝えたものです。 それが今はご覧のように見張り台には なんとスピーカーが付いています。 もちろん今でも鐘は鳴らされるようですが、 普段は行政から地区へのお知らせなどに 無線を使ってこのスピーカーから 各種のお知らせが流されています。 さすがに地方でも町の中心部からは消え失せて しまいましたが、ちょっと郊外へ出ると 地方の場合はまだまだこんななつかしい 火の見やぐらが残っています。 昔のままの姿のやぐらは少なくなりました。 それでもやぐらが錆びないように ちゃんと塗りかえてあり 町内会の有志が手入れをしているようでした。