私は少数派(6)
少数派はいつも小さくなって
いなければならないが、
これだけは多数派に属するのに
肩身が狭い事がある。
多数派に属するのに
”文字が下手”と云うことだけは
ほとんどの人が卑下せねば
ならない現象だ。
私などは典型的な”みみず文字”
しかも文字だけでその人を
判断せよ、と云ったら
間違いなく小学生と
思うほど子供の文字なのだ。
しかし私は立場上”サイン”を
頼まれる事が多いので
本当に困る。
そんな立場に立たされて
発見したのが黒いマジックで
文字を書くより茶色の
マジックで書くと
少しはまともな文字に
なると言うこと。
そこで私はサインを頼まれると
必ず茶色のしかもクレヨンで
書く事にしている。
一般的にクレヨンなどは
小学生しか使わず、
その文字を見たたけでは
小学生が書いたと思う
であろうと考えるだけで
安心して書ける、そこが
狙い目で、クレヨンを常に
持ち歩いている。
文字がへたな人の方が
圧倒的に多いのに何故
肩身を狭くしていねば
ならないのだろうかと思う。
ただ、文字を書いて伝える場合
最低限度人に読めるように
書きなさいとは言っている。
私自身もそれは守っている
つもりだ。