落第坊主の履歴書(662)

 少しずつ店の存在を知ってもらいぽつぽつとラジオのフアンが集まりだした。
ラジオに登場していることを利用して利益を追求しようと言う目的ではないので
少しでも安く、気軽に会合が出来るようにと作った店だけにそこに気を使った。
   喫茶店&レストランなので、水に気を使った。山鹿市の場合は水道水は決して
まずくはないが、自然に囲まれたところでやっているので、自然水を使おうと
店から約2キロくらいのとkろにある鹿央町と言うところの湧き水を使うことに
した。週に2回はポリタンクで3杯汲みに行くのが日課になった。わざわざ自慢
するわけではないが、気が付く人は「おいしい水ですね」と言う。その場合は
説明することにした。


  もちろんコーヒー豆、その入れ方にも工夫をこらした。採算を考えての入れ方
ではなく、あくまでも”おいしい”と言われるものを出すと言うポリシーだ。
これには、実は「こちら九州ラジオ村」が始まった時RKKラジオの前で
同じような喫茶店をやっていた事があるので、その体験を生かしての挑戦だ。
当時は私は時間の関係上店に出る時間は限られていたが、それでも聴取者との
交流の場がほしくてやった板のだが、今回は店主と言うことで、私自身が
コーヒーを入れるケースがほとんどで責任は重い。また、やる以上は「おいしい」
と言ってもらえるものを出さなければと必死だった。


 おかげさまでコーヒーの味は好評で、わざわざ飲みに来てくださる方も
増え、うれしいかぎりだ。しかしコーヒーだけでは店が成り立たないので
食べ物は何を特徴とするかで悩んだが、周りのすすめでカレーを
作ったらと言うのだ。親切な女将サがいてわざわざ私のために大きな
カレーを作るのに適当な鍋を持ってきてくださったのだ。こうなったら
やらざるを得ない。いろいろと研究が始まった。・・・