ラジオ村・村長の旅日記(050)

  昭和41年のヨーロッパ珍道中、もめごとに巻き込まれて、初期の目的
とは全く異なる出張旅行をすることになった旅だったが、ヨーロッパの
フアッション事情の視察の身でなく、世界を広く見てこいと言う社長
命令で約一ヶ月のヨーロッパの旅と言うことになったのだが、なにしろ初めて
のヨーロッパでまさに気の向くままに旅を続けた。
  列車でフランクフルトに入ると、駅前の屋台のような店に大きな
フランクフルト・ソーセージがいっぱい釣るされているではないか!
私はこれが好きだったので、折角フランクフルトに来たのだから本場の
フランクフルト・ソーセージを食べねばと、ホテルの予約もそこそこに
まずはそのソーセージに挑戦した。揚げたてのソーセージを口に入れた
とたん、なんと日本のそれと味が全く違うではないか!
  なんとも苦味のあること!  周りを見るとそれにスパイスを付けて
食べていうではないか、そうせねば食べられないのかと思い、真似を
して食べたところどうにか食べることは出来たがなんとか口に入れ
いざホテルを探そうとしたら、駅前の娼婦がにやっと笑いながら声を
かけてはくるではないか!  こちらはそれに応じるつもりはないので、
「良いホテルはないか?」と英語で訪ねたところ、すぐそばのホテルが
良いと言うので電話を掛けてもらい予約をした。・・・・