ラジオ村・村長の旅日記(051)

 昭和41年のヨーロッパ珍道中、フランクフルトで娼婦の紹介で
ホテルを予約したと書いたが、たまたま駅前で目が合い英語がしゃべれ
たので、聞いてみようとしたら安いホテルを教えると言うので
案内してもらっただけでそれ以外のなにものでもなかったのだが、
次ぎの日の昼、たまたまホテルを出る時に彼女がいてフランクフルトの
英語の地図をくれ、動物園に行くとおもしろいよと言うので、行ってみる
ことにした。別にどうと言う動物園ではなかったが、こじんまりとした
小さな動物園だったが、これがきっかけでその後何故か動物園めぐりを
するようになっていった。
 彼女とはこれ以外なんのかかわりもなかったがなぜか親切にしてもらった。
旅にはこうした事ってたまにあるものだ。フランスでのポーランドから
来たと言う女の子ともそうだったが、おみやげを交換しただけ、そう言えば
列車の中でお菓子をもらったり、ジュースをおごってもらったりといろいろ
あった。
 こんな一見のんびりな旅のように見えるが、私のカメラのシャターは
どれくらい押されたことか!持ってきたフイルムもだんだんなくなってきた。