ラジオ村・村長の旅日記(054)

 昭和41年のヨーロッパ珍道中、デンマークではコペンハーゲンの
動物園へ行ってみた。それほど大きい動物園ではなかったが、非常に
めずらしい囲いの所があった。
 デンマークと言えば”レゴ”、プラスチックの組み立て積み木
みたいなのが有名だが、その会社がスポンサーになっているのだろう、
その囲いの中にレゴによるミニ都市が作られていて、そこには
小動物(モルモットなど)が放たれていてそこを縦横に動き廻って
いりのだ。丁度夕暮れに行ったのだが、たまたま夕陽を浴びて
ミニチャの町がきれいに浮かびあがり、見ていて飽きない。
ちょこまかと小さい動物が観覧者に乗ってみたり、横断歩道を渡って
みたりと、一つの社会を形成しているのだ。夜も開園していると言うので
出掛けてみたが、夜はミニチュアのビルに明かりがともりそれなりに
情緒があてたのしい雰囲気をかもし出していた。
  動物園と言うが、日本ではありきたりの展示しかしていない時代
だったので非常に新鮮さを感じた。ちょっとした企画でこうもおもしろい
動物園が生まれるのかと参考になった。