ラジオ村・村長の旅歴史日記(095)
昭和48年12月から昭和49年1月にかけては 温泉取材旅行で、山梨県、静岡県、福島県と 寒い中での温泉取材に出掛けた。 特に福島県内では雪にぶつかり危険な運転を するはめになった。狭い田んぼ道から普通道路に 出ようとした時、そこはたまたま5〜6メートルの 坂道だったのだが、ブレーキを踏んだ瞬間スリップ したのであわててハンドルを切ったところ、車は 後ずさりするではないか! これにはびっくり エンジンをふかすが前には進まない。たまたま 通りかっかたタクシーの運転手さんがわざわざ 降りてきて車の後ろから押してもらい事なきを 得たが、もし誰も来なかったら大変な事になる ところだった。 この仕事は、前任者がお年寄りで急に 亡くなられたので、たまたま私のところに廻って きたものなのだが、とにかく時間の許す限り 手伝いましょうと言うことでは始めたのだが ずるずるといつのまにか続いてしまいレギュラー の仕事になってしまった。しかしいざやってみると それなりに面白い仕事で、若いモデルを案内役に しているために、いつも女性と一緒の旅であり カメラマンもはりきっておりやりやすい仕事 だった。 その上、温泉に入るのが仕事で、時には仕事が 終わってから宿の露天風呂に雪見酒としゃれこみ カメラマンなどはご機嫌だった。かなり長いこと 続き、東北からはじまって関東は勿論のこと 紀州までそれこそひなびた温泉を片っ端から 廻る旅で良い記念になった。