ラジオ村・村長の旅歴史日記(177)

  昭和59年熊本県・三角町というところに
出掛けた。ここはミカンの産地として有名な
ところなのだが、さすがにミカンの選果場は
立派だったが、偉いのはそれ以外の施設は
古い学校の校舎を利用して事務を運営している
ことだった。 
  普通なら儲かったので、全ての施設を立派な
建物に改造して誇らしく運営するところが多いが
ここは質素にこじんまりとした建物で仕事を
こなしていた。農家に負担をかけずに、仕事が
こなせるならいいではないか、と言う姿勢、
これには感心した。
  町の中で立派な建物と言えば、銀行、役場
などが上げられるが、およそその村、町に
似つかわしくない建物が忽然と現れるのが
普通の世の中だが、農協のこうした姿勢は
大切なことだと思った。