ラジオ村・村長の旅歴史日記(197)
昭和62年の免田町のフラワーカーニバル 俗称”チューリップ祭り”は役場の人々と 住民が一体になって開いたまれに見る お祭りだった。住民が一生懸命育てた プランターのチューリップを会場に並べて の祭りなので、そのプランターには 育てた人の名前が貼りつけてある。しかし 天候不順で思うように花が付かなかった だけなのだ。けっしてさぼったから花が 咲かなかったのではない。でも心配で 他の人のはうまく咲いているかを見る ためにみんな祭り広場へやってきた。 そして他のひとのプランターもうまく いってないのを知って安心した、と言う のが本ねだろう。 とにかく住民がかなり出掛けてきた。 花はあまり咲いていなかったが、お客は 満員といってもよいほど集ってきた。 また、ラジオで「花がない祭りは めずらしい」と訴えたのも逆によかった ようだ。「ほんとに菜はが少ないんですね」 と納得したようだ。こうして手作りの お祭りは大成功のうちに終了した。 雨を心配して大きなテントを業者が 用意してくれたが、なんとか無事に 終了した。役場の職員はみなうれし泣き だった。とにかく予想以上のお客が 現れたのだ。出店の売り上げも大変 よかったと言う。暗いイメージだった 免田町を明るいイメージにという主旨も どうやら達成できたようだ。