あんなこと こんなこと(290)

  今回は全国的にも今話題となった
熊本県八代市坂本町(旧坂本村)へ
行ってきました。と言っても私が
行ったのはここ・・・ 


  なんお変哲もない田舎ののどかな風景
のように見えますが・・・



  この家の主は代々すごい事をやって
きているのです。川のほとりにある
この家は道路に出るのには川を渡ら
ねばなりません。これだけの川幅が
あるのですから大変です。


  昔は近くに橋がなかったので、自分で
橋を、それもつり橋を架けたのです。



  これだけのつり橋を架けるには相当の
費用がかかったと思いますが、もしか
したら明治の時代から・・・



  今や水道管が渡っているのも見えます
よね・・・。私も川のほとりに家を建て
小さな石橋を造ってそこを渡って道路へ
出るなんていうのいいもんだなと思った
ことがありますが、いざここの家のように
自分が生まれた時からこうした場所にいて
いざ家を出て出掛けようと思っても川を
渡るのにかなり遠廻りして橋を渡らねば
ならにとしたら、自分で橋を作るしか
方法がありません。そんなわけで、ここの
家の主は思いきってつり橋を造ったので
しょう。


  軽自動車くらいは渡れるようです。それに
しても代々この橋を守ってきているわけ
ですが、年代と共に渡るところは板が敷いて
あるわけですから痛みます。白っぽくなって
いる所は新しく板を張り変えてあるところ
です。



  こうしてこの橋は何年経っているので
しょうか?  今も立派に利用されている
のだからすごいものです。川のほとりに
住む以上は洪水も心配せねばなりません。
夢と現実は違いますよね。
  のどかに見える光景の中にいかに厳しい
現実が隠されていることか・・・。