ラジオ村・村長の旅歴史日記(186)

  昭和61年10月中旬、熊本県・豊野村
(現豊野町)へ初めて出掛けた。この村に
一軒しかない喫茶店”見堂”という店の
マスターが大のラジオ村のフアンで、
一度来てほしいと言う事で訪問することに
した。
  当時はこの村には信号は一つしかない
村ということで頑張っていた。彼の店は
その信号のすぐ近くにあり、店に入ると
なんと私たちの番組で使用しているのと
ほとんどかわらない鐘が店のスタンドの
上に釣るされているではないか!
  生粋の番組フアンで、手作りの木の
スプーン、自分で焼いたコーヒー茶碗
にコーヒーを入れて歓迎してくれた。
  なにしろここのおやじは器用で手品は
するし、楽器(ギターなど)も自分で
作ると言う腕を持っているのだ。
  また、めだか、鶏、伝書鳩、犬、猫
などあらゆる動物を飼っている。正直
言って店はその動物の臭いが・・・・。
これだけはちょっと苦手だったが、
活動的なおやじで、いろいろな情報を
番組に提供してくれ、盛り上げてくれた。
こうして、番組へ送られてくる便りを
もとに、多くの聴取者との交流をかねて
県内を時間の許す限り廻るようにして
いた。ここをきっかけに豊野村の人々
との交流も始まった。