ラジオ村・村長の旅歴史日記(190)

  昭和61年の暮れ宴会シーズンに合わせて
球磨郡上村(現あさぎり町)に宴会おばさんが
いるというので、暮れも押し迫って12月
21日(日曜日)だったが訪ねることにした。
彼女の職業は理容師さんで、ご主人は大工さん
たいへんほがらかな方で、その日は村の
婦人会の忘年会だった。村の公民館に婦人部
の人たちが集まり、賑やかに会が催されていた。
彼女は頭からストッキングをかぶり、ひょっとこ
踊りのようなことをやり盛大な拍手を
もらっていた。ここに集まっていた人の中に
電照匊を作っている人がいると聞き、それを
見るのは初めてなので、そのビニールハウス
の中を見学させてもらって帰ってきた。
  こうした機会を捉えては熊本県内の人々に
触れるようにしていた。いろんな生活があり、
取材というより、一緒になって楽しみながら
話を聞くというスタイルを取り、各地の農家や
商店、あるいは個人の自宅を訪問するという
ことをやっていた。
  そうしたスタイルで訪問すると、そこの
家でしか食べられない、おばあちゃんが
漬けたタクワンとかを食べることが出来地方
独特の味に接する事が出来、楽しい。