ラジオ村・村長の旅歴史日記(201)
昭和62年2月7日から8日にかけて 宮崎・霧島・鹿児島へ旅をした。昭和54年に 熊本に住むようになって初めての南九州への 旅で、海外旅行の普及でいかに宮崎が衰退して してしまったかをまざまざと見る事になった。 海の美しさ、ヤシの並木はいかにも外国情緒 たっぷりだが、安い費用で海外へ行けるように なった事がこうした現象を招いた事を知り 改めて問題の難しさを考えさせられた。 霧島の森の雄大さも他に負けるものでは ないが、費用の問題、海外へのあこがれには かなわないのだろう。とは言うものの季節 によって変化する霧島の魅力はなくなら ないだろう。 鹿児島もそうだ。開門岳(鹿児島フジ) の麓に咲く早咲きの菜の花のすばらしさ 鹿児島大根の大きさは何処にも負けない。 鹿児島港の近くの露天で売られている 鹿児島大根を売るおばちゃんの顔の にこやかな事、旅にはこうした人情も 魅力の一つだ。