ラジオ村・村長の旅日記(023)

 しょうわ34年の台湾への取材旅行では、首都の台北以外に台中へも
訪れた。ここへは列車で向かったが、この列車の中で受けたお茶のサービス
には驚いた。女性の売り子が廻ってきてお客へまず大きな茶碗を配るのだが
その茶碗の中にはすでにお茶の葉っぱが入っていて、そこへ直接大きな
ヤカンからお湯を注ぐのだ。日本ならお茶こしがあるが、そんなものは
ない。茶碗の上の方にお茶っぱが浮いてくるのを飲むのだから骨がおれる。


 国が変わればこのように習慣が異なりそれに従わねば生活出来ないことが
解かった。またまたバナナの話になるか、日月蜑と言う観光地に行く途中の
山道の両側になんと台湾バナナの農園があるではないか! それを見て
思わず運転手さんに「あれが食べられたらな〜あ・・」と口ずさんだら、
車を止めてひと房取ってきてくれたのだ。本当はいけないのだろうが、
こっそりもぎ取ってもらったそのバナナのおいしかったこと・・・・。