ラジオ村村長の旅日記(052)
昭和41年のヨーロッパ珍道中だが、いよいよ北から降りてこようと 思い、オランダへ向かった。当時、オランダのスキポール空港と言う のが世界で一番大きい空港と言われていたので、どんなものかと見学 する事にした。 私自身はせいぜい羽田空港、香港の慶徳空港、台湾の空港しか体験 した事がないので、いざ行ってみるとなるほどすごく広い空港だった。 今でこそその程度の空港はいろいろあるが、当時としては歩くだけでも 大変な空港だった。と言うのも動く歩道などと言うものがなかった 時代だから、通関手続きをし、飛行機の止まっているエプロンまで 行くのにかなりの時間を要する。それだけ飛行機に乗る場合は早く 空港に着いていないと飛行機に間に合わないことになる。大きい なはいいがお客にとっては負担が重くなるわけだ。 そんなだだっ広い空港を後にして市内は行くと、中心部の 道路の広いこと、それもそのはずで、外側から、歩道があって、 これもかなり広いものだが、その外側に自転車専用道路が整備され、 その外側はオートバイ専用、ここでやっと車の道路になる。 丁度通勤、通学時間だったので、自転車の多いこと! これが 昼間、日曜日などになるとアベック用の二人乗り自転車、アベック ばかりではない、夫婦で二人で乗って楽しむ姿を見かける。とにかく 自転車が多いのに驚くほどだ。そしてこれだけ車線があるので道路の 幅が広い。忘れていたが中心部ではこれにさらに市街電車が走っている のだ。