ラジオ村・村長の旅歴史日記(158)

  昭和54年、55年の頃は熊本のRKKラジオの
仕事をするにあたり、とにかく全く熊本を
わからずに仕事をしているので、県内を
くまなく廻って、その実態を知ろうと、
時間のあるかぎり聴取者の家を廻るという
事をやっていた。
  ちょっとしたきっかけをつかんでの訪問だ。
婦人会の集まりがあるから来ませんか? とか
ミカンがたくさんなっているから取りに
きませんか?  めずらしい鳥を飼っているので見に
きませんか?  など、ありとあらゆる投書を
募集して、それを頼りに出掛けて行くのだ。
  そうして県内に顔見知りの人が一杯出来る
ようになっていった。これも立派な旅のひとつで
その帰りには持ち切れないほどのおみやげを
持って帰る事になる。コンテナー一杯のミカン
とか、大根、メロン、など、主に食べ物が中心
だが、そんなにもらっても食べ切れないからと
言っても納得してもらえない。帰りの車の中は
いつもおみやげで一杯だ。しかたないので、
我が家に着くや、隣り近所に配ったり、ラジオ
のスタッフにおすそ分けしたり、それは大変
だった。