ラジオ村・村長の旅日記(068)

 昭和45年7月久しぶりの草津温泉への旅をした。草津といえば私にとっては
冬の山スキーの終点で、スキーの疲れを温泉で癒して帰る場所だった。もちろん
歌にも歌われている通り”お湯の中にも春がある”というでけあって古いたたずまいは
なんとも言えない雰囲気があるが、何度来ても良いところだ。
  木造の温泉宿はまだいっぱい残っていたし、硫黄の臭いこそ草津そのもの、
私にとっては当時硫黄温泉と言ったら”草津”しか思い浮かばなかった。ここにも
温泉饅頭があり、これを食べるのが楽しみだった。街中は結構坂道だらけで歩くのも
たのしい町だ。夏の温泉だったのでかなり暑い日だったが、汗をあきてもすぐに
温泉に入れるし結構快適に過ごした記憶がある。ちょっと長野県側にもどって
山を登るとみどり色をした大きな池があり壮大な景色の場所だ。冬とはまた赴きが
異なり、それなりに山の景色を楽しめる。高崎からここへの道は秋は紅葉がすばらしい
所で、ドライブコースとしては最高だ。