ラジオ村・村長の旅歴史日記(091)

 昭和48年の温泉取材旅行だが、長野県と群馬県の
県境になろうか、碓氷峠の山奥にある”霧積温泉”を
探すのは大変だった。我我撮影隊は大きなワゴン車で
出掛けるので、林道のような狭い道は車一杯一杯の
道で、カーブすらやっとと言う道、引き返すに引き
返せない。 
 やっとたどり着いたのは山小屋のような建物で
宿の風呂も木の風呂、窓からは鬱蒼とした森が
見えるというこじんまりとしたたたずまい。
こうした所をあえて探していたので、仕事という
より我我が楽しんだと言う感じだった。しかも
進行役の若い女性と一緒だからスタッフの夜の
めしの時の酒の量も増える。
 因みにスタッフと言ってもカメラマン、運転手
私、そして女の子と4人だけだ。これがいつも
取材に出掛ける時のメンバーだ。この後は
四万温泉群馬県)、星野温泉(長野県)など
三箇所を廻ったが、四万温泉の露天風呂は
川沿いにあり、川を目の前に見て入る温泉で
あけっぴろげで、脱衣所は小屋があるだけ、
川幅は結構あるが、対岸から丸見えで少々
恥ずかしいがそこは田舎、ほとんど人は
通らないので結構入る人は多いようだ。